山本文緒作品集
【プロフィール】(オフィシャル抜粋) = 山本文緒 (ヤマモトフミオ)= 1962年11月13日横浜生まれ。蠍座、AB型。 神奈川大学卒業後、OL生活を経て、 87年「プレミアム・プールの日々」でコバルト・ノベル大賞、佳作受賞。 92年、少女小説から一般文芸に移行。 99年「恋愛中毒」で第20回吉川英治文学新人賞、 2001年「プラナリア」で第124回直木賞受賞。 【山本文緒インフォメーション】 文緒さんのオフィシャルページです。 ニュースや日記などコンテンツ満載で、素敵です。 皆様のお気に入り作品を投票して下さいましたら幸いです。 <再婚生活>(さいこんせいかつ)【最新作】 2007年 角川書店 定価1470円 どうしてそんなことになってしまったのか、原因なんて結局のところよくわからない。 直木賞受賞、そして再婚、何もかも手にしたはずなのに。 「仕事で賞をもらい、山手線の円の中にマンションを買い、再婚までした。 恵まれすぎだと人はいう。人にはそう見えるんだろうな。実際そうだしな。」 夫婦という葛藤。 涙する心と孤独の病、鬱。 ごめんよ、私の体。こんなに悪くして。 ゆるやかに再生する、鬱に病んだ心。 夫婦が家族になってゆく月日ー。 重度の鬱に苛まれた三年を克明に描いた日記文学。 <日々是作文>(ひびこれさくぶん) 2004年 文藝春秋 定価1260円 いやはや三十一歳の、離婚したばかりで仕事もお金もほとんどなかった私に、こっそり教えにいってあげたいですよ。 そのうち吉川英治文学新人賞と直木賞をとれるよ。 三十九歳には再婚までしちゃうよ。でも三十四歳のときにイタい失恋をするよ。 直木賞とったからって浮かれていると、うつ病で入院することになるよ。 言われたところで信じないに違いないが、三十一歳の私。 激動の10年の中で様々な思いを綴ったエッセイ集。 <ファースト・プライオリティ>(ふぁーすとぷらいおりてぃ) 2002年 幻冬舎 定価1680円 「あなたのファースト・プライオリティは何ですか?」 31歳の女性、31通りの、最優先事項。 1話10ページくらいの短編集ですが 総ページは400ページでボリューム満点 直木賞受賞後第一作 幻冬舎創立八周年記念特別作品 <プラナリア>(ぷらなりあ)【直木賞受賞作】 2000年 文芸春秋 定価1400円 何もかもが面倒くさかった。 生きていること自体が面倒くさかったが、自分で死ぬのも面倒くさかった。 だったら、もう病院なんかいかずに、がん再発で死ねばいいんじゃないかなとも思うが、 それが一番恐かった。矛盾している。 私は矛盾している自分に疲れ果てた。(本文より) 乳がんの手術以来、何をするのもかったるい25歳の春香。 この洞窟の出口はどこにある― <働かない>彼女たちが抱えるやるせない想い。 山本文緒が描き出す現代の“無職”をめぐる五つの物語 <結婚願望>(けっこんがんぼう) 2000年 角川書店 定価420円 私は、本当は何を望んでいるのだろう・・・ とにかく今は「ほとんどの大人が結婚をしている」。 その現実があるかぎり、 結婚願望の芽はなくなることはないように思う。 では、誰でもいいから結婚したい、 というとそうではない。 それは本当に贅沢な悩みなのだろうか。 心の奥底に巣くう「結婚願望」と「結婚の現実」をまっすぐに見つめた、ビタースウィートなエッセイ集。 結婚願望 ( 著者: 山本文緒 | 出版社: 角川書店 ) <落花流水>(らっかりゅうすい) 1999年 集英社 定価500円 1967年、わがままで甘ったれのマリ、7歳。 12歳のマーティルとの日々が始まりだった。 10年が経ち、また10年・・・そして2027年 あのとき「一緒に暮らそう」と言ったマーティル。 今ここで別れたらもう一生彼には会えない。 しかし、頷いてしまったら二度と家には帰れないー。 何を得るのが幸福なのだろうか。 捨てることが出発だったのか。 愛に翻弄されて、救済されるー危うい家族関係の中に描く人間の愛憎。 <恋愛中毒>(れんあいちゅうどく)【吉川英治文学新人賞受賞作】 1998年 角川書店 定価600円 TVドラマ化もされました。 もう神様にお願いするのはやめよう。 どうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。 他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。 哀しい祈りを貫きとおそうとする水無月。 彼女の堅く閉ざされた心に、小説家創路は強引に踏み込んできた。 人を愛することがなければこれほど苦しむ事もなかったのに。 世界の一部にすぎないはずの恋が私のすべてをしばりつけるのはどうしてなんだろう。 吉川英治文学新人賞を受賞した恋愛小説の最高傑作。 恋愛中毒 ( 著者: 山本文緒 | 出版社: 角川書店 ) <紙婚式>(かみこんしき) 1998年 角川文庫 定価560円 一緒に暮らして十年、小綺麗なマンションに住み、互いの生活に干渉せず、 家計も完全に別々、という夫と妻。 傍目には羨ましがられるような二人の関係は、夫の何気ない一言で裂けた。 一緒にいるのに満たされない、変化のない日常となってしまった結婚のやるせなさ、 微かな絆に求めてしまう、そら恐ろしさ。 表題作「紙婚式」ほか、結婚のなかで手さぐりあう男女の繊細な心の彩を描いた、8話の珠玉短編集。 <シュガーレス・ラヴ>(しゅがーれす・らぶ) 1997年 集英社文庫 定価480円 短時間、正座しただけで骨折する「骨粗鬆症」。美人と言われてトイレにも立てなくなる「便秘」。 恋人からの電話を待って夜も眠れない「睡眠障害」。月に一度、些細なことで苛々する女の「生理痛」。 フードコーディネーターを突然、襲う「味覚異常」…。 恋が、仕事が、家庭が、女たちの心と体を蝕んでゆく。 現代女性をとりまくストレス・シンドローム と、それに立ち向かい、再生 する姿を描く10話。 「骨粗鬆症」「アトピー」「便秘」「突発性難聴」「睡眠障害」「生理痛」 「アルコール依存症」「肥満」「自律神経失調症」「味覚異常」 <そして私は一人になった>(そしてわたしはひとりになった) 1997年 幻冬舎文庫 定価520円 あれほど結婚したかったのに、離婚してしまった。 そして32歳にして、初めての一人暮らし。 幸せを感じていた時も、心のどこかでずっと望んでいた、一人きりの日々。 その1年を地道に綴った日記エッセイ。 文庫版にあたって、書き下ろし日記「四年後の私」と、 秘蔵おもしろエッセイ「インド紀行~ナマステ・クミコ」をあわせて収録。 <みんないってしまう>(みんないってしまう) 1997年 角川文庫 定価460円 大人になるにつれ、時間はだんだん早くなる。 物事は思った以上に早いスピードで流され、手のうちからこぼれおちていく。 そんな時、大切な何かをひとつずつ失ってはいないだろうか?例えばそれは恋、信頼、友情だったり…。 そうして残されるのは自分だけ。 喪失を越え、人はたったひとりの本当の自分に出会う。 希代のストーリーテラーが贈るかなしくも、いとおしい自分探しの物語。 全12話の短編集 <群青の夜の羽毛布>(ぐんじょうのよるのはねもうふ) 1995年 幻冬舎文庫 定価600円 家族っていったい何でしょうね? たまたま血が繋がっているだけで、どうしていっしょに暮らしているんでしょう。 丘の上の一軒家に住む女三人。 家族とも他人ともうまく関係を結べずに大人になった長女と、その恋人をめぐって、 母娘の憎悪、心の奥底に潜めた暗闇が浮かびあがる。 恋愛の先にある幸福を模索した、ミステリアス長編小説。 本上まなみさん主演で映画化もされました。 山本文緒さんご本人もちょこっと出演されてます! 群青の夜の羽毛布 【PCBE-50521】 =>20%OFF!《発売日:03/05/21》 群青色の日々 本上まなみ in 「群青の夜の羽毛布」【PCBE-50520】 =>20%OFF!《発売日:03/05/... <絶対泣かない>(ぜったいなかない) 1995年 角川文庫 定価460円 あなたの夢はなんですか?仕事に満足してますか?仕事に誇り、もってますか? お金のためでもあり、お金以外のためにも、ひとは働く。 職場におこるさまざまな人間関係とハプニング、プライドにもまれて、ときには泣きたいこともある―。 専業主婦から看護婦、秘書、エステティシャンまで、あなたに向いている15の職業のなかで、 自立と夢を追い求める女たちの人知れぬ心のたたかいを描いた、元気の出る小説集。 「フラワーデザイナー」「体育教師」「デパート店員」「漫画家」「営業部員」「専業主婦」「派遣・ファイリング」 「看護婦」「女優」「タイムキーパー」「銀行員」「水泳インストラクター」「秘書」「養護教論」「エステティシャン」 <ブラック・ティー>(ぶらっく・てぃー) 1995年 角川文庫 定価462円 胸に手をあててみれば思いあたる軽犯罪、約束をやぶったり、 借りたものを返し忘れたり… そんなちょっとした罪にかきたてられる自分のなかの不安、他人への不信感。 誰だって純真でもなく、賢くもなく、善良でもないが、ただ懸命に生きるだけ。 ひとのいじらしさ、可愛らしさをあざやかに浮き彫りにし、 心洗われる物語。 全10話の短編集。おすすめは第3話「寿」 <眠れるラプンツェル>(ねむれるらぷんつぇる) 1995年 幻冬舎文庫 定価560円 初めて読んだ山本文緒作品で、はまるきっかけとなりました。 主婦歴6年。子なし。夫は帰らない。暇で暇で、満足だった。 誰も幸せな静寂を破らない、はずだった。 もし13歳の彼 に出逢わなければ。 団地社会を舞台に女性の心の自立を描く、気鋭の長編小説。 山本作品中ベスト1の呼び声高き作品です。 <あなたには帰る家がある>(あなたにはかえるいえがある) 1994年 集英社文庫 定価760円 夫は花になど興味がないが、秀明は「紫陽花の花が咲き始めましたね」と言ってくれた。 平凡な家庭の主婦・綾子が恋をしたのは、そんな理由からだったかもしれない。 そして秀明が恋に落ちたのも、仕事を持つ妻にはない、 夕餉の支度をする幸福そうな綾子の姿を見たからなのかもしれない。 妻の恋、夫の恋をきっかけに浮き彫りにされるそれぞれの家庭の事情。 「結婚」の意味を問う、恋愛長編小説。 眠れるラプンツェルとリンクしてます。セットでオススメ フジTVでドラマ化されました。(出演・斉藤由貴、大浦龍宇一、内藤剛、余貴美子、朝丘雪路) <かなえられない恋のために>(かなえられないこいのために) 1993年 幻冬舎文庫 定価480円 住む家はある。食べ物もある。 お金を貯めれば旅行もいけるし、流行りの服も買うことができる。 けれどそれだけではたりないのだ。この哀しい欲求は、運命に違いないー 私たちは恋愛地獄から一生逃れることはできないのだろうか? 「結婚願望」との格闘の日々を綴る、気鋭の作家、初エッセイ。 <きっと君は泣く>(きっときみはなく) 1993年 角川文庫 定価546円 椿、二十三歳。美貌に生まれた女に恐いものはない。 何もかもが思い通りになるはずだった。 しかし祖母がボケはじめ、父が破産、 やがて家や職場で彼女の心の歯車はゆっくりと噛み合わなくなってゆく。 美人だって泣きをみることに気づいた椿。 弱者と強者、真実と嘘…誰もが悩み傷つくナイーヴな人間関係の中で、 ほんとうに美しい心ってなんだろう? 清々しく心洗われる、“あなた”の魂の物語。 <ブルーもしくはブルー>(ぶるーもしくはぶるー) 1992年 角川文庫 定価483円 広告代理店勤務のスマートな男と結婚し、東京で暮らす佐々木蒼子。 六回目の結婚記念日は年下の恋人と旅行中… そんな蒼子が自分のそっくり「蒼子B」と出くわした。 彼女は過去の記憶をすっかり共有し、昔の恋人河見と結婚して、真面目な主婦生活を送っていた。 全く性格の違う蒼子Aと蒼子B。 ある日、二人は入れ替わることを決意した。 誰もが夢見る「もうひとつの人生」の苦悩と歓びを描いた切なくいとおしい恋愛ファンタジー。 万華鏡のような美しい小説。 NHKにてドラマ化(出演・稲森いずみ、細川茂樹、石黒賢) <パイナップルの彼方>(パイナップルのかなた) 1992年 角川文庫 定価504円 都会の片隅でひとり暮らしをし、父親のコネで入った信用金庫で 居心地のいい生活を送っている平凡なOL・鈴木深文。 上司や同僚ともそれなりにうまくやっていたが、 ひとりの新人の女の子が配属された時から、 深文の周りの凪いでいた空気がゆっくりと波をたて始めた―。 現実から逃げだしたいと思いながらも、逃げだすことをしない深文の想いは、 短大時代の友人月子のいるハワイへと飛ぶ…。 あなたの周りにもあるような日常を、絶妙な人物造形で繊細に描く、驚くほど新鮮なOL物語。 初めてドラマ化された作品です。 <まぶしくて見えない>(まぶしくてみえない) 2001年 集英社文庫 定価460円 運動オンチで泳げないけれど、学校の成績だけはいい七生。 なのにどんなに頑張っても同じクラスの伊戸川くんだけは追い抜くことができない。 負けたくない! 塾に通うことにした七生だが、驚いたことに伊戸川くんも同じ塾に通っていた。 ライバル心がいつしか淡い恋心に変わってー。 不器用で一途な少女の、ひと夏の成長をつづる青春ストーリー。 巻末に文庫書き下ろし特別エッセイを収録。 <野菜スープに愛をこめて>(やさいすーぷにあいをこめて) 2001年 集英社文庫 定価480円 テストが苦手、跳び箱が苦手、初対面の人も、当然、男の子だって苦手― おっとりA型の大谷リンが女子校に入学した日に出会った O型のユミ、B型のタアコ、AB型のアケミ。そして大学生の太一さん。 血液型も性格もまったく違うはじめてのともだち、憧れの年上の男の人。 リンを中心に個性それぞれの4人の少女たちの他愛なくお騒がせな日々と、 甘酸っぱい初恋を描く、血液型ラブコメディ。 <ココナッツ>(ここなっつ) 2000年 角川文庫 定価480円 実乃に中学二年の夏休みがやって来た。 特に変わったこともない静かな町で、便利屋の父親を手伝っていたそんな時、 実乃が密かに心を寄せる永春さんの同級生、 ロック歌手の黒木洋介のコンサートが開かれることになるが…。 何かすばらしいことがあるかも知れない、 そんな少女の季節を描いた、清々しくほろ苦い青春物語。 <チェリーブラッサム>(ちぇりーぶらっさむ) 2000年 角川文庫 定価440円 中学2年の実乃は4年前に母親を亡くして、今は父親と姉・花乃の3人暮らし。 初めはショックから立ち直れなかったけれど、ようやく元気を取り戻したそんな時、 突然父親が早く帰宅して、「会社を辞めた」という。 原因は姉が補導されたこと…またしても新たな試練が訪れた! 何気ない日常のなかで揺れ動く家族と、淡い恋の予感。 少女の成長を明るくドラマチックに描いた、山本文緒のルーツともいえる傑作長編。 <おひさまのブランケット>(おひさまのぶらんけっと) 1999年 集英社文庫 定価520円 幼なじみの野々子と周太郎。にくまれ口もたたくけど、互いになくてはならない存在。 高校野球からプロ入りした周太郎を追って野々子は上京するが、ふたりの仲はプラトニックなまま。 そこに割って入ったのが不良高校生の美衣子。 ところが、その美衣子と野々子の間に女同士の友情が生まれて。 恋と友情のトライアングルの行方は…。(表題作) さらに処女作「プレミアム・プールの日々」を特別収録。 <ぼくのパジャマでおやすみ>(ぼくのぱじゃまでおやすみ) 1999年 集英社文庫 定価460円 バイト先のドーナツ屋で可愛い彼女・真冬をゲットしたほずみ君。 ところが、親友の股一をさしおいて抜け駆けしたがゆえに、 彼女ができたことを打ち明けられないし、妹のような存在の幼なじみのリオコからは誤解される。 その上バイト先の先輩からは「俺の彼女を誘惑した」とヤキを入れられるはめに。 それもこれもすべて、優柔不断な性格ゆえ。どうする少年。 <きらきら星をあげよう>(きらきらぼしをあげよう) 1999年 集英社文庫 定価480円 小説家の父の都合で、いやいやながらも東京の高校へ転校することになった吉田日和。 ちょっぴりユウウツな気分で登校してみれば、新しいクラスには妙なカッコの奴ばかり。 見かけはハデだけど、つき合ってみれば、みんなけっこういい奴で、これなら東京暮らしもわるくはない。 ところが突然、母が家出! あわてる父は捜索にのりだし、東京に残されたのは日和ひとり。 いったいこれからどーなるッ。 |